1.「壁棚」を固定する方法は?
今回の商品案として一番人気となった「壁棚」は「壁にできるだけ跡を残さない」で便利に壁にいろどりを加えられるといる視点から生まれた商品案です。そのことをふまえた上で開発スタッフはいつものように皆さまからのコメントを読み返していきました。

「壁を傷つけない取り付け方法を望みます」「壁にどうやってとめるのか気になります」といった投稿が多く、やはり壁への影響に配慮することが非常に大切であることを再度認識しました。

特に賃貸のお部屋にお住まいの方にとってお部屋の壁を傷つけてしまい、退室時に問題となってしまうことがないように壁にキズがつくことは最小限に留めなければなりません。

そう考えると当然クギやネジでの固定ではなく、壁への影響が少ないピン程度のものでないといけません。このピンを使用した場合にどのくらい壁へ影響があるのか、またどれくらい固定する力があるのか、この2点で何社かの製造委託先に相談しました。

2.壁への影響とピンについて
日本の一般住宅の壁面として非常に多く使用されているのは石膏ボードと呼ばれる建材です。通常はこの石膏ボードに壁紙を貼り、ご家庭の室内の壁として広く利用されています。この最も身近な建材である石膏ボード用のピンを製造されている会社があり、今回の商品案について共に考えを詰めていくことになりました。

この製造委託先の担当の方と今回の商品案について、実現の可能性について打ち合せを重ねていきました。この会社で製造されている石膏ボード向けのピンは抜いた跡がほとんど目立たないため、今回の商品案にふさわしいものです。

そこからこのピンを使用して今回の「壁棚」をどのようにすれば壁に固定できるのか考えることになりました。

3.構造について
まずこのピンの特性について担当の方に構造案をお考えいただきました。「壁棚」では使う方が自在に取り付けできるように、どの向きでもしっかりと固定されていなければなりません。
その上デザイン投票時のイラストのようにすっきりとしたものにするため、壁と棚板を固定する金具が隠れている必要があります。

そこで生まれたのが図のような壁に取り付ける固定金具です。この固定金具はL字状のもので両端に足がでており、この足の部分に棚板を滑り込ませることで金具と棚板を固定する構造になっています。そのため固定金具はすっぽりと隠れて目立たなくなります。壁と固定金具との固定はこのクロス状のピンを3つ使用するので、できるだけ壁への影響を少なく抑えることができると思います。